訪問看護の仕事は、本当に遣り甲斐があります。
世間では、「しんどい」「24時間拘束される」「休みがない」「雨・風・暑い・寒い」「一人で訪問するので不安」「看護診断力がないから、訪問看護は自信がない」とネガティブな意見を聞きます。
私たちの訪問看護ステーションは、それぞれの看護師がイニシアチブを持ち利用者・家族と本当の意味で人間対人間の看護を提供します。
常に心がけているのは「一期一会」です。
退院して、すぐお亡くなりになられる利用者もいらっしゃいます。認知症で独居生活の利用者、独居でターミナルの利用者もいらっしゃいます。その多くの利用者が「やっぱり住み慣れた家がいい」という言葉から私は日々学んでいます。
人間で生まれてきた以上「生・老・病・死」があります。
どの部分でも支えられる訪問看護ステーションであれるよう精進します。
初めまして。訪問看護師の岡野と申します。
私は、訪問看護の世界に入り、今年で11年になります。
もともとは静岡市内で所長下田とともに看護小規模多機能型居宅介護や定期巡回型訪問介護・看護なども担っていた訪問看護ステーションで管理業務に従事させていただいておりました。
このたび、伊東市内にステーションを立ち上げるということをお手伝いさせていただくことになり、この春よりこちらに移住してまいりました。訪問看護・在宅医療と聞くと、堅苦しいことをイメージされるかもしれませんが、私にとっては、どの方にとっても、その方が一番その方らしく過ごせるおうちという場所でどうしたら過ごし続けていくことができるのかを、看護・医療という視点を生かしてお手伝いさせていただくことだと思っています。
病気や障害、加齢による身体機能の低下などによって、自力で生活していくことが困難になっても、また、住み慣れた環境で最期まで生きるために少しでも寄り添う・支える看護が提供できればと思います。
私自身もがん患者の遺族という経験をしているため、家族という立場の視点や、在宅療養・介護するということ、家族が病気になったときの大変さなど、ほんの少しですが、力になることもできるかなと思い、日々関わらせていただいています。
わからないこと、心配なことなど、お気軽にご相談していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。